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ある夕暮れ

それまでの晴天を忘れさせるほど突然で

裏切りじみた雨が降った

 

いつもの駅までの帰り道が

うっすらとぼやけて

いつもと違う顔つきになった

 

だけどそれは

意地悪さではなく

開放感とあきらめが混ざる僕らの心境をからかうような

戯れの表情だった

 

そして僕らは

その戯れに応えてやるかのように

駅までの道を走った

 

重さを増した制服や

頬を伝う雨さえも気にならないほど

夕暮れの雨の中を走った